ここでは、前回ビルドしたマップを、WadCraft上からDOOMを起動してプレイしてみたいと思いますが、その前に、ユーザーは既に、チュートリアル02で説明したゲームプログラムの設定を行っているものとして話を進めます。
WadCraftで編集中のマップをプレイするには、ツールバーの中の「マップをプレイ」ボタン を押すか、または「ビルド(B)」メニューの中の「マップをプレイ」を選択します。
このコマンドは、直前にビルドしたかしないかに関わらず、常にビルドを行なってから実行されますので、通常は、このコマンドの前にビルドをしておく必要はありません。
それでは実際に、「マップをプレイ」コマンドを実行してみて下さい。問題が無かった場合は、DOOMが起動して、前回までに作った四角い部屋の中にプレイヤーがいる状態になるはずです。図1は、GLDoom2007を使ってマップをプレイしているところです。まだ、テクスチャの設定などを何も行っていないので、デフォルトのままですが、これらの編集の仕方についてはチュートリアル10以降で解説します。
図1 作ったマップをプレイ中の画面
WadCraft本体のプログラムの方は、ゲームプログラムを起動させた後は、そのゲームが終了するまで待ち状態になります。従って、ゲームをプレイ中の状態で、平行してWadCraftでマップを編集するという事は出来ません。
ゲームを終了させる時は、普段通りの終了の仕方で構いません。通常は、F10キーが終了のショートカットキーになっているので、それが一番早いと思います。
ここで、「ビルド(B)」メニューの中にある「プレイオプション...」について説明しておきたいと思います。
プレイオプションは、端的に言うと、DOOMを起動させる時に渡すコマンドライン引数です。
従ってこれも、どのDOOMプログラムを使うかに依存する話ですが、ここでは、マップをテストする時に便利と思われる代表的なコマンドラインオプションを二つだけ紹介します。
まず、-nomusic というコマンドラインオプションを使うと、ゲーム中のBGMを消す事が出来ます。
次に、-nomonsters というコマンドラインオプションを使うと、マップの中に配置したモンスターは現れません。これは、テクスチャなどの確認のためだけにテストプレイする時に、一々モンスターと格闘せずに済むので便利です。だだし、このオプションを使うと、当然モンスターの位置を確認する事は出来ません。
GLDoom2007では、V1.2以降でこれらのオプションに対応しています。
この他にも、状況によって役に立つコマンドラインオプションがあるかもしれませんが、それは、それぞれ使っているゲームプログラムの解説を参考にして下さい。
プレイオプションの指定の仕方は、先ほどの二つのオプションについては、チェックボックスで指定する事ができます(図2)。
図2 プレイオプションを指定するダイアログボックス
-file と書かれた後のテキストボックスには、追加したいwadやlumpのファイル名を指定します。ここで相対パス名を入力する時は、ゲームプログラムがある方のフォルダが基準になります。
その他のコマンドラインオプションは一番下のテキストボックスに直接入力して下さい。
プレイオプションも、WadCraftの終了時に設定ファイルに保存されますので、次回に起動した時も記憶されています。